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贈答用・ギフト向け酒パッケージの中材選び|ウレタン・布台紙・紙台紙の使い分け|【TM Vol.1】BOXTAILOR(佐賀ダンボール商会)

佐賀ダンボール商会_お酒_日本酒_ワイン_ウイスキー_中材_瓶台紙_ノウハウ

中材ひとつで、世界観はまったく変わる

お酒のパッケージを設計するうえで、
もっとも印象を左右する要素のひとつが 「中材(なかざい)」 です。

箱を開けた瞬間、
ボトルがどのように“迎えてくれるか”。
ここで受け手の印象は大きく変わります。

中材は単なる固定材ではなく、
商品の世界観を支える重要なデザインパーツ。
中材の選び方ひとつで、
高級感、温度感、クラフト感、そしてブランドのストーリーまで変わってきます。

この記事では、
お酒パッケージでよく用いられる ウレタン・布台紙・紙台紙 の3種類を、
それぞれの特徴と向き不向きを踏まえて解説します。

「どの素材を選べば、自社のお酒が一番魅力的に見えるのか」
そんな疑問の参考になれば幸いです。

01|ウレタンタイプ

日本酒_ウレタン

1|商品の形状に合わせて “くり抜ける” 素材

ウレタンはスポンジ素材のため、抜木型を使って自由にくり抜くことができます。
瓶の肩のラインや曲線、特殊形状にもフィットしやすく、
中材を商品そのものに合わせて設計できるのが最大の強みです。


2|高級感の演出

形状に沿ってぴったり収まることで、
見た目がすっきり整い、「専用設計」の高級感が生まれます。
保護性だけでなく、商品を美しく見せる効果も高く、
ギフト向けパッケージでは特に選ばれる素材です。


3|複雑な形状の商品にも対応しやすい

近年、よりそのお酒らしさ、酒蔵らしさを表現するため、
個性的なボトルも増えています。
どのような形状にも柔軟に対応できるのがウレタンの魅力。
紙中材では難しいフォルムでも、ウレタンなら細部まで寄り添わせることができます。

02|布台紙(布貼)

日本酒_布台紙

ワインやウイスキーの本場である欧米では、
布台紙を用いた酒パッケージはほとんど見かけません。
理由はとてもシンプルです。
“布で包み、贈る” という行為そのものが、-アジア特有の贈答文化-だから。
日本や中国、韓国では昔から
「大切なものは柔らかく包み、相手を想う気持ちごと渡す」
という美しい文化があります。
和紙で包む。風呂敷で包む。
丁寧に結び、ほどく所作そのものが「もてなし」として受け継がれてきました。
布台紙の貼り箱は、まさにその延長線上にあります。

1|光沢と柔らかさで “温度感” をつくる素材

紙でもプラスチックでも出せない、布ならではの “触れた瞬間のぬくもり” が魅力です。
やわらかく光を吸い込む質感や、指先に感じる織りの表情が、
贈り物としての空気感 を静かにまとわせます。
パッケージにやさしい温度を添えたいときに最適な素材です。

2|見た瞬間にラグジュアリー

布台紙は、視界に入った瞬間から上質さが伝わる素材です。
欧米では珍しい “布で包む” という文化は、アジアならではの贈答の美意識。
そのため、贈り物や酒類パッケージでは ひと目で特別感が伝わる 効果があります。
触れればさらに深みがあり、商品の価値を静かに底上げします。

3|色で世界観をコントロールできる

サテン布は 33色の豊富なラインナップ が選べ、
やわらかく光を返す質感が、上品にも華やかにも調整できます。
ブランドが大切にする “雰囲気” を、色で丁寧に表現できる素材です。

一方、ウレタンは黒・白・グレーが中心で、色による演出は限定的。
世界観を細かくコントロールしたい場合は布台紙が最適 です。
色を選ぶだけで、伝わるストーリーが変わります。

当社が扱うサテン布見本帳-33色-

03|紙台紙

日本酒_紙台紙

1|整った構造で “きちんと感” をつくる素材

紙台紙は、軽量で扱いやすく、構造を整えやすいのが特徴です。
商品を「きれいに収める」ことを得意とするため、
クラフト感や誠実さを丁寧に表現したいとき に向いています。

環境配慮素材としても注目が高まり、
“サステナブルな姿勢” を伝える素材として選ばれるケースが増えています。

2|ナチュラルで優しい印象を演出できる

紙ならではの柔らかな質感は、
布ほどラグジュアリーになりすぎず、ウレタンほど無機質にもならず、
ちょうど良いニュートラルさ を演出します。

ブランドの世界観に寄り添いやすい素材で、
ナチュラル系・和テイスト・カジュアルな雰囲気に非常にマッチします。

3|ブランドの“世界観”に合わせやすい素材選択

紙台紙は種類が多く、色・厚み・表情のバリエーションが豊富。
そのため、
「整然とした印象で見せたい」
「クラフト感や自然素材の空気を出したい」

といった表現を細かなニュアンスで調整できます。

ただし、ウレタンほどの緩衝力はないため、
精密商品や割れ物には別素材との併用が必要 です。

お悩みの際は、商品への想いや考え、
販売方針などお教えいただければ
ご一緒に考えますので、お気軽にご相談ください。