開く前から、飾る時間まで|観音開きのお酒用貼り箱
箱の「正面」は、閉じたときだけのものではありません。
扉を少し開いたとき、ボトルが姿を現したとき、開いたまま飾るとき。
この箱では、それぞれの場面で一本の見え方が変わることを設計の軸にしました。
BOX TAILORが制作した、左右に扉が開く茶色のお酒用貼り箱です。
ボトルの輪郭に合わせた中材と両開きの構造を組み合わせ、開封からディスプレイまで、商品が主役になる姿を考えています。

構造設計|左右の扉が、少しずつボトルを見せる
左右に扉が開く、観音開きの構造です。
閉じた状態では中身を隠し、扉を開くにつれてボトルが少しずつ姿を現します。
ふたを取り外して一度に全体を見せる箱とは異なり、左右の扉の開き具合で、見える範囲を変えられます。
片側を開いた姿と、両側を開いた姿。その途中にも表情があることが、この構造の特徴です。

色の設計|茶色の面が、ボトルの輪郭を引き立てる
外装と内側を落ち着いた茶色でまとめ、扉と中材が一続きの背景になるようにしています。
開いた扉の面と箱の奥にできる影の間に、透明なボトルの輪郭が浮かびます。
写真では、茶色の背景に琥珀色の液体が重なり、ガラスに入る光が目を引きます。
箱の色と商品の色を近づけながら、光の入り方や面の奥行きで見せるという考え方です。
ブランドに合わせた配色を検討する際は、貼り箱の紙色と印象の設計術もご覧ください。
開封体験|閉じた姿から、開いたままの展示へ
閉じた箱を見る。左右の扉を開く。現れたボトルを眺める。
この一連の動きによって、視線が箱の表面から一本のボトルへ移ります。
扉は開封後も箱の両側に残り、商品を囲む面になります。
開いた姿をそのままディスプレイとして使うことで、贈り物を受け取る瞬間から、飾って眺める時間へとつなげられます。

中材設計|ボトルの輪郭に合わせて、主役の位置を整える
中材は、ボトルの輪郭に合わせた形状です。
商品を収めるだけでなく、扉を開いたときにボトルそのものが主役になるよう、内側の見え方を整えています。
ボトルの首から胴へと続く形を、中材の輪郭が受け止めます。
外装、扉、中材を同じ色調でつなぐことで、箱の各部よりも、中央に収まる一本に目が向く構成です。
中材の素材や役割を比較したい方は、贈答用・ギフト向け酒パッケージの中材選びをご覧ください。

この構造から広がる、ブランド表現の可能性
左右の扉は、商品を隠す面であると同時に、開いたときに現れる表現の場所にもなります。
今回の構造を別の商品へ応用するなら、例えば次のような展開が考えられます。
- 扉の裏側に、ブランドや商品の物語を添える
- 片側を開いたときにだけ、短い言葉が見えるようにする
- 両側を開くことで、ひとつのグラフィックが完成する構成にする
- 開いた状態を、店頭や展示のディスプレイに生かす
これらは、この箱の構造から考えられる応用案です。
箱の表面だけでなく、どの順番で何が見えるかまで含めることで、デザインできる場所が広がります。
制作事例の仕様
用途:お酒用ボトルパッケージ
形状:左右に扉が開く観音開きの貼り箱
色:茶色
中材:ボトルの輪郭に合わせた形状
特徴:段階的に商品を見せる開封と、開いた姿を生かすディスプレイ
商品と出会うまでの時間を、箱の構造から考える
この事例から応用できるのは、閉じた姿だけを完成形とせず、開く途中や開いた後も設計するという考え方です。
商品の見せ方を少し変えることで、受け取る人と商品が向き合う時間にも変化をつくれます。
BOX TAILORでは、商品・ブランド・贈る場面に合わせて、構造・素材・中材・開封体験から貼り箱を考えます。
「どう包むか」とともに、「どのように商品を見せたいか」をお聞かせください。
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