木製の身箱に、七宝文様を思わせる抜き加工を施した紙製の扉を組み合わせたパッケージです。正面の扉を横へ滑らせると、内側の商品が現れます。

中身をすべて隠すのでも、一度に見せるのでもなく、模様の隙間から気配を残すこと。紙と木、抜き加工と開け方を合わせて、見せる量を調整しています。

横へ滑らせる動きが、商品の入口になる

七宝文様の紙製扉を横に開いた木製のギフト箱

開封方法は横方向のスライド式です。建具を開けるように正面の面が移動し、収納部が現れます。引き上げる蓋とは異なる動作を使い、商品を見るまでの順序をつくりました。

七宝の抜き窓から、中の色を見せる

木の身箱と白い七宝文様の抜き窓を組み合わせたスライド式パッケージ

白い紙製扉に抜き加工を施し、中の色や光が模様の一部として見えるようにしています。外側のグラフィックだけで完結させず、収める商品と組み合わせて正面の印象をつくる構成です。

配色と見える面積を考える際は、箱の色が与える印象とデザインも参考になります。

厚みのある紙を、繊細な形に加工する

厚みのある白い紙製板材に七宝文様を抜いた箱の正面

正面には約2mm厚の紙製板材を用いています。模様の接続部分が細いため、紙割れや毛羽立ち、抜き位置のずれが見え方に影響します。模様の美しさと部材としての扱いやすさを両立するため、形状と仕上がりを確認しています。

木と紙の違いを、開閉の精度まで考える

木製の身箱とスライドする紙製扉の合わせ部分

身箱には木材を使用しています。木の表情と白い紙の面を組み合わせることで、素材の違いが見える構成です。一方で、異素材を合わせる際には伸縮差、スライド部分の摩擦、組み上げ精度などの確認が必要になります。

箱の構造を検討する出発点として、貼り箱の構造と特徴もご覧ください。

この設計を、別の商品へ展開するなら

抜き模様をブランドの意匠に置き換える、中の商品色を模様の背景にする、扉を移動した位置で説明が現れるようにするなどの展開が考えられます。細い模様ほど加工や強度の確認が重要なため、図柄と構造を同時に検討します。

仕様・設計のポイント

箱の構造から、商品の伝え方を考える

BOX TAILORでは、商品の形や贈る場面に合わせて、外装・中材・開封の流れを一緒に考えます。検討中の商品や伝えたい印象があれば、パッケージのご相談へお寄せください。製作までの進め方はオーダーの流れでご案内しています。

関連する制作事例

紺色の七宝カッティング箱は、同じ抜き模様を異なる素材と開閉方法で使った事例です。

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