一見、静かな佇まい。
深みのあるグリーンの貼り箱。

けれど蓋を重ねた瞬間、
中央からそっと覗く印籠箱の色が、
このパッケージの“物語”を語りはじめます。
貼り箱は、単なる容器ではありません。
ブランドの背景や、熟成の時間、
その土地の空気感まで伝える存在です。
本事例は、印籠式(いんろうしき)貼り箱の応用設計。

この3パーツで構成されています。
蓋と底の高さを抑えることで、
中央の印籠部分があえて「少しだけ」見える設計に。
この“少し”が
デザインにリズムと奥行きを生み出します。
オーダーメイド貼り箱だからこそ可能な、
高さ設計まで含めたブランド演出です。
外装は深みのあるグリーン。
落ち着きと信頼を感じさせる色味。
中央の印籠箱には、
あたたかみのあるベージュを採用。
瓶の琥珀色と調和し、
熟成の時間を視覚的に表現しています。
色のコントラストは強くありません。
けれど確かに印象に残る。
派手さではなく、
「質」で語るパッケージ設計です。
印籠部分は、三角にカットされた形状。

このシルエットは、
連なる山並みを思わせるフォルム。
土地の記憶や、自然の輪郭を
さりげなくパッケージに落とし込んでいます。
形状そのものが
ブランドのアイデンティティになる。
それが、構造から設計する貼り箱の強みです。
蓋を外す。
印籠を引き上げる。
瓶がゆっくりと姿を現す。
その一連の動きが、
ひとつの体験になります。
日本酒やウイスキーなど、
特別な一杯を贈るギフトパッケージにおいて、
開封の瞬間は、
味わいの一部です。
貼り箱は、
ブランドの“第一印象”を決める重要な装置。
酒類パッケージにおいて重要なのは、
構造と色の組み合わせです。
BOX TAILORでは、
を、ブランド背景から設計します。

形状で語る。
色で余韻を残す。
記憶に残る体験は、
箱から始まります。