縦型の佇まいをつくる|お酒用ギフトボックスの設計事例

一本のボトルの立ち姿を、箱の中でも美しく見せたい。
そのために、縦型の輪郭と、光を受ける金色の曲面を組み合わせました。

本事例は、佐賀ダンボール商会のBOX TAILORが制作した、お酒全般に向けた貼り箱の自社サンプルです。
ケーキなどのお菓子に使われるデコ式を応用し、閉じたときの黒い佇まいから、開封後の金色の表情へと印象が変わる構成にしています。

ボトルを収めた縦型のデコ式貼り箱と黒いふた、曲面の金色中材

構造設計|デコ式を縦型のお酒パッケージへ

箱の形状は、ふたを外して中の商品を見せるデコ式です。
お菓子に用いられる形を、一本のボトルを縦に収めるお酒用パッケージに取り入れました。

閉じた状態では中のボトルを見せず、縦長の黒い輪郭を印象づけます。
ふたを外した後は、ボトルとその背景が一緒に現れる構成です。箱の外観と、開封後の商品の見え方を一続きで考えています。

黒のヌバテックスを外装に使った縦型デコ式貼り箱の閉じた状態

光の設計|曲面が生み出す金色の表情

この箱の見え方を特徴づけるのは、金色の中材を曲面に仕立てたことです。
平らな背景とは異なり、曲面には光の当たり方に応じた明暗が生まれ、ボトルの背後に奥行きを感じさせます。

外装には黒のヌバテックスを使用。
落ち着いた黒の面と、光を受ける金色の面を対比させることで、ボトルの輪郭を引き立てています。金色を加えるだけでなく、反射する面の形まで考えることが、この事例の設計上の工夫です。

色の組み合わせから箱の印象を検討する際は、貼り箱の紙色と印象の設計術もご覧ください。

黒い貼り箱の上部と金色中材の縁、収納したボトルの接写

開封体験|黒い輪郭から、一本との対面へ

閉じた箱を見る。ふたを外す。金色を背景にしたボトルと対面する。
この三つの場面で、箱の印象が黒から金へと移り変わります。

開封前は箱の輪郭に、開封後は一本の立ち姿に目が向く。
複雑な動きを加えるのではなく、ふたを外す所作と内外の色の差によって、商品が現れる瞬間を印象づけています。

中材設計|金色の板紙を、ボトルの背景に仕立てる

中材には、金色の瓶台紙用板紙を使用しています。
ボトルの背後を包むような曲面にすることで、中材そのものが商品の背景となるよう仕立てました。

この事例で着目したのは、中材がつくる光と商品の見え方です。
箱の外装と中材を別々に選ぶのではなく、開いた状態でどう調和するかを考えています。

中材の素材を比較したい方は、贈答用・ギフト向け酒パッケージの中材選びをご覧ください。

ボトルを入れる前の縦型デコ式貼り箱と、曲面に仕立てた金色の板紙中材

制作サンプルの仕様

用途:お酒全般のギフトパッケージ
形状:縦型のデコ式貼り箱
外装紙:ヌバテックス(黒)
中材:金色の瓶台紙用板紙
特徴:曲面の中材による光の反射を生かした見せ方
制作区分:BOX TAILOR 自社制作サンプル

この事例から応用できること|中材の形で、商品の表情を変える

商品の見え方は、箱の色や印刷だけで決まるものではありません。
この事例のように、中材の面を曲げることで光の表情をつくり、商品の背景を設計するという考え方もあります。

BOX TAILORでは、既製の形状を選ぶだけでなく、商品・ブランド・贈る場面に合わせて、構造・素材・中材・開封体験から貼り箱を考えます。
ボトルの形や、開いたときに見せたい姿を起点に、ご相談ください。

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